運が良くなって幸せになる方法  by 海馬 肇       



あなたは、自分自身が運がいいと思いますか?それとも悪いと感じていますか?


ここでお教えする方法は「運が強い人」の研究から生まれたもので、あなたも今日から「運のいい人」に生まれ変わることができます。




第1章


運がいい、悪いということをよくいいますが、運がいい人は総じて「自分は運がいい」と思っています。
当たり前じゃないか!と思われるかも知れませんが、事は、そんなに単純なものではありません。
いい事が身の回りで起きていれば、人はだれでも「自分は運がいい」と思うわけではないようです。


例をあげて考えてみましょう。


10枚の宝くじを買った人がいます。
そのうちの1枚が大当り!とても運がいいと周りの人は思いましたが、本人はこう言ったそうです。
「ああ運が悪い。のこり9枚を買わなければよかった!亅


なんだかジョークのような極端な例ですが、運がいいというのはだれが決めるのでしょう?周囲の人が、あの人は運がいいと思っても、本人が運がいいと思わないのならば、運がいいとはいえないのです。


逆のパターンの例もひとつご紹介しましょう。実話です。


ある男性が高速で走っていると乗っている車がパンクしました。路肩に車を止めて、修理を始めました。すると、そこへ居眠り運転の車が接触してきて、怪我をしてしまいました。
その人は言いました。
「俺は運が強い。死なずにすんだ」


最初の宝くじが当たった男の例は,周りからみたら、運がいい。2番目の交通事故の例は、運が悪いといってよい事象です。
しかし、本人は逆に取っています。運が良い悪いは、実際の現象ではなく、本人が決めることなのです。
そんなバカな!と思われ方もいるかもしれません。
実は、運がいいと思っている人が、運がいいのです。そして幸せなのは、もちろん2番目の人でしょう。


まず、運がいいか悪いかは、自分が決めるものなのだということを覚えておきましょう。



<この章のまとめ>
「運がいいか悪いかは、自分が決めることである」





第2章


「運がいいか悪いかは、自分が決める」ということはどういう事かというと、何が起きても、「自分は運がいい」と言うこともできるという事です。
いい事が起きた場合はもちろん、悪い事が起きても「運がいい」と言う事ができるわけです。前に紹介した事故の例を思い出してください。事故が起きてすら、運がいいといえます。


「運がよくなる方法というのは、何が起きても運がいいと思い込め、ということか。なあんだ、くだらない」と、いう声が読者の中から聞こえてきそうです。
すこしお待ちください。この講座の主題はここからです。
運が強いといわれる人の研究から、そういった人々は「自分は運が強い」と強烈に思っている事がわかりました。
そして、面白い事に本当に周囲から見ると運が強いのです。


どうやら「自分は運が強い」と思い込む、また実際にそう口に出すということが、「本当に」運がよくなる秘訣のようです。
詳しく解説しましょう。
これは、正確に言うと、悪い事が起こったときに起こりがちな「2次災害」を防ぐ考え方なのです。


悪い事は、悪い事が起こる連鎖を引き起こしやすい。泣きっ面に蜂というようなことはよく起こりがちです。
将棋や囲碁で、悪手を指してしまうと、それによって動揺してまた悪手をさすという事がありますが、そんな悪い事の連鎖を断ち切るのが、「自分は運がいい」という考え方です。


ではここで、悪い事が続けて起こる場合とそうでない場合を例をあげて検証しましょう。


Aさんは財布を落としてしまいました。
家に帰って奥さんにいいます。
「今日財布を落としちゃったよ。2万円入ってたんだ、運がわるいよなー。俺」
さて、どうなるでしょう?
「ほんとに、ばかねー。いつもあんたったらまぬけなんだから!」
「なにー、この野郎、亭主に向かってなんて口の聞き方だ」
「なにいってんのよ、財布を落とすようなダメ亭主がっ!」
とこんな展開になるかもしれません。


ところが、同じく2万円入りの財布を落としたBさんはどうなるでしょう?
「いやー、俺は運がいいわ。2万円入りの財布落としちゃったんだが、昨日だったら、5万円入ってたんだ」
「あら、ほんとー、今日でよかったわねー」
「ほんと俺って運がいいよ」
「ねー、2万円ですんだのですものねえ.不幸中の幸いね亅


A さんも、Bさんも、同じ2万円入りの財布を落としたのです
が、こうも結果が違ってきました。
この話法を「ラッキー話法」と名付けました。この話法を身につけて、なにか悪い事が起きたとしても、運がよかったといい続けてみましょう。
どんな時にも心の平穏を得ることができ、何よりも2次災害を防ぐ事ができるのです。

<この章のまとめ>
ラッキー話法で、2次災害を防げ。



第3章


前の2章で、運がいい悪いは他人が決める事ではなく自分で決めるものである事、ラッキー話法で本当にラッキーを引き寄せる事ができる事をお話ししました。


自分の不注意がなくても不幸な事が起こるのは、時には避けられない事です。確率で起きることは、残念ながら人間にはコントロールする事は出来ません。さいころの目を自由に出すことに腐心することは、意味のある行為ではないのです。


人には、良い事も悪い事も等しく降りかかってきます。それらをなるべくラッキーだと思ってしまうのがポイントです。また運が悪いと思われた事象も最終的にはよかった事にすらできできてしまうのが、運がいい人の特徴です。
そして運がいい人になるには、自ら運がいいと思うのが早道なのです。


あなたはこの地球に生まれて運がいい、そして日本に生まれて運がいい、実際に様々なラッキーが今のあなたを支えていると思いませんか?
ラッキー思考で、あなたも実際に運のいい人になってください。
<了>