5度圏の超簡単記憶法 by 下村うさぎ

 

 楽器を練習している方、とりわけコードを意識して弾く、ギター・ウクレレ・キーボードなどの楽器の奏者の方は、5度圏とかサークル オブ フィフス(Circle of5th)といわれる表のことを聞いたことがあると思います。上にあるのがそれです。
 音楽の授業では教わりませんが、様々な音楽の理論や調号などを理解するために大変便利な表なので、是非覚えなさいと本に書かれていたり、言われたりします。しかし、実際のところなかなか覚えられず、いつか覚えようという気持ちのままという人も多いかもしれません^^;
 ここまで、読んで、「そうなんだよね〜」と思えない方は、まだ覚える必要がある段階にはないと思いますので、またその時が来たらここに戻って来てください。
 反対に、「そうそう、ぜひ覚えたかった!」という方、お待たせしました。
私が、自分が覚えるために考え出した、シンプルで画期的な記憶法を公開します。
この方法であれば今日、いますぐに、だれでも覚えられると思います。

それでは始めましょう。

 
<準備1>
最初に、表を時計の文字盤と見立てて、それぞれの場所の数字をイメージしておきましょう。
これは、時計を読める普通の大人なら、覚えるというほどのことではありませんね。^^;
記憶するには直接必要になりませんが、説明上使うのと、記憶した後,表を活用するときも何かと役立ちます。

 
 
<準備2> 
12時の位置は、C。右向きに進むと5度あがりますのでG。左へ回ると5度下がる(4度上がると同じ)という表ですから、左側はFですね。
この3つは覚えてしまいましょう。というか、これも1回、理解すれば、記憶というほどのこともないですね。

 

<下村式5度圏記憶術> 
さて、いよいよ記憶法です。魔法の言葉をひとつ覚えてください。短いです。

「五度会えば、ふらっと五度会えば」


数回、唱えていただけば覚えられると思います。
12時のCから右回りに語呂合わせになっています。




以上です。
どうです。いままで苦労していた5度圏を信じられないほど簡単に記憶できたのではないでしょうか。
自分の記憶をたよりに、数回白紙に書いてみれば、記憶が定着しますよ。
 


5度圏の表を覚えると音楽理論の様々なことが判ると言われています。すでにお持ちの書籍や、あなたの好きな音楽ジャンルの関連のサイトでも、あなたの弾いている楽器に絡めて解説されていると思いますので、詳しくはそちらをご覧ください。
ここでは、ごく簡単にいくつかを紹介しておきます。

 
 1 譜面のキー(調号)が分かる。
 譜面についているシャープまたはフラットを数えただけで、その曲の調号がわかります。例えば、譜面の最初にシャープが3つあれば、右回りに3つずれたAがその曲の調号です。このとき、時計盤に見立ておいたことが役にたちます。シャープの数と右回りの数が一致するからです。
なお逆に、フラットは、Cから左回りにひとつずつ増えていきます。例えば、譜面にフラットがひとつならば、左へひとつずれたFがその譜面の調号になります。

 

<補講>
曲がマイナーの場合は、上図の緑の線上の調号になります。マイナーは、Cを9時から始めると覚えます。並びはメジャーと全く同じです。それぞれの調号にm<マイナー>をつけてください。
覚えるのが難しいですか?では、いますぐ覚える方法を教えましょう。次の言葉を数回言ってください。「9時から始まる単調(短調)な毎日」。それから自分が思うところの単調な仕事を考えてそれが9時から始まることを想像します。いちど、しっかり考えて映像を思い浮かべる作業が大事です。「これは単調だ〜」と思う仕事を各自考えてください。はい。もうこれでずっと忘れないと思います^^v「9時から始まる単調な毎日」です。)

2 スリーコードが分かる
 3つのコードで弾ける曲がたくさんあります。ハワイアンにもそんな曲がたくさんあります。基本のキーを中心に両脇を見ると、その3コードが分かります。
 たとえば、Cの左右を見るとGとFですので、この3つのコードがCの3コードとなります。(左図)同様にGの左右はCとD(中央図)。Bフラットは、EフラットとFです(右図)。


3 ツーファイブワンが分かる(ハワイアンバンプがわかる)
 そのキーの2つ先から左回りしたものが、ツーファイブワンです。
 Gのツーファイブワンは、A7-D7-G。Fのツーファイブワンは、G7-C7-Fとすぐにわかりますね。これはハワイアンバンプでもあります。

4 左回りしていくと、自然なコード進行になる。
 左回りに弾いていくと自然なコード進行になります。
ジャズ理論では5度圏を単純に逆回りにして「4度圏」という表とすることもあります。
<了>