エッセイ(三題話作品: リゾート こい ホルモン)
あやしい歌詞に込められた真実 by Miruba
♪たーけや~~~竿竹~っ
朝からギラギラした太陽の光の中、竿竹屋さんの拡声器からの声が聞こえてきました。
_そうだ、裏の竿竹がささくれだってきていたから買おうかな_と思ったのに、竿竹を一杯積んだ2トン車はあっという間に過ぎてしまいました。売る気があるのかしら?
暑いですねぇ
夏ですからこのくらい暑くないと、四季のメリハリを謳っている日本としてはまずいかもしれませんが、それにしても熱い、もとい「暑い」
熱い、というと実は、ドラムのナヲさんの妊活のため、2015年6月からライヴ活動を休止していた<マキシマム ザ ホルモン>が、5月から復活ツアー"耳噛じる真打 TOUR"を敢行、熱い熱いロックコンサートが展開されているのです。
なんと10月には南米ペルーでの単独ライブも決まっているそうです。
え? マキシム ザ ホルモンって焼肉屋? と思うあなたは私と同じ成人式X3のジェネレーション。
もっともメンバーがみんな焼肉が好きだからこの名前が付いたそうです。
表向きは「脳内分泌物(ホルモン)が最大級(マキシマム)に分泌されるくらいの血沸き肉踊るような音楽をぶちかます!!!」だとか。
<マキシマム ザ ホルモン>は、1998年に東京都にて結成された日本のロックバンドです。 ラップ的な歌詞で大人気なのです。
ライブもあやしい限定ライブらしく、「にんにくを食べて(夏に)ダウンジャケットを着てライブに来ること」とか、いつも背が小さくてバンド演奏が見えない、と言う人たちのために「身長男子160㎝女子153㎝までの人のライブ(何故か)全員がおしゃぶりを口にくわえること」とか、金額も2564円「ぶっ殺し」価格とか、2259円「夫婦で号泣」価格など、ほんとふざけたグループです。
もっと怪しいのがバンドの歌う歌詞。
ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、最大のヒットシングル「恋のメガラバ」の歌いだしの歌詞『ビーチ ユーロ 消えろ!ケチ遊泳』と何度もリフレインですね。
この歌詞では、なんの意味なのだかわかりませんよね。
彼らの歌は実は元が英語の歌詞なのだそうですよ。
『ビーチ ユーロ 消えろ!ケチ遊泳』の英語歌詞は、
BitchYou!! Rock!! Kill All Get Your Way!!
「ビーチでユーロビート流してんじゃねえ!」という怒りを現わしているようですが、この英語文を聞こえる日本語にすると・・ちょっとスラング的に発音してみると・・・確かに <ビーチューロッキエロォゲチュウウェイ>『ビーチ ユーロ 消えろ!ケチ遊泳』と聞こえて来る^^ 空耳版の歌詞なのですねぇ。
また、あの衝撃的な怪しい歌「ぶっ生き返す」の歌詞となると、
♪脳味噌 常に震わせて
荒々と 運命にそむく
もういっそ 俺に生まれたなら
君を ぶっ生き返す!!
この歌詞の英語は、
No miss so,to many full one someday!
I’m learn to un many so marth!
More it soul! Already our man letter the sound!
Carry over! it kill can less!
なのだそうです。意味は「否定するものはいつか完全なる数多くの単体に消失する。俺はそれほど多くのことを学んでもらう。その多くの魂を、男達は既に音として手紙を出した。そんなことは出来ないと言うなら、それを殺して先へ進め」とのこと。
この歌詞を考えたマキシマムザ亮さんは、あるインタビューで
「生きていると誰かに対し『こいつ殺してやりたい奴だ』とか『死んでしまえ』なんて思うことがないですか?」
『ぶっ殺す』とは穏やかじゃないけどいつも思ってしまう、ならいっそのこと『ぶっ生き返す』ほうがもっときついかも。
『ケチ遊泳』『ぶっ生き返す』ってなんなんだろう?と、あやしげな変なグループって常々思っていたので、今はリゾート地で爽やかな風に吹かれたようなスッキリとした気分。
どんな歌詞にも作者の深い熱い思いが込められているのだな、と思った次第。
これからも怪しげな空耳歌詞で楽しませてもらいたいロックグループですが、私にもわかるようなバラード空耳歌詞の歌をつくってくれないかな~と願っています。
<以下のサイトを参考にさせて頂きました>
RUSH MUSIC NEWS
wikipedia マキシム ザ ホルモン