ジョーク

スペインのレストランで
  古井戸冗句【編】 



旅行先のスペインのレストランで、男は食事を注文しようとメニューを見ていた。
よく解らないスペイン料理のメニューに、オーダーを決めかねていると、折しも丁度、隣のテーブルにおいしそうな料理が運ばれてきた。
コブシの大きさ程もある大きな丸いもので、とてもおいしそうである。


男はウエイターにいった。
「あれと同じものを」
「あ、あれは予約が必要なんです。1日に2皿の限定なんです」
「ところであれは、なんなんだね?」
「その日の闘牛で負けた牛の睾丸で、とても新鮮で貴重なものなのです」
「明日また来るので、予約してください」
あまりにおいしそうに見えたもので明日もこのレストランにくることに決め、その夜は、おいしそうに食べる隣の人を眺めながら、別の料理を頼んだ。


次の日、待ちに待った男の番がやってきた。
お皿が男の前に運ばれてきた。
ところが、きのうの大きさとは全く違う。大きさは、うずらの卵ほどしかない。
「おい、きみ。きのうのとは全然大きさがちがうじゃないかね」


ウエイターは平然といった。
「お客様。闘牛というものは、かならず牛が負けるものとは限りませんので」