ジョーク

1たす1は
by 夢野来人



神様と数学者が話をしていた。
「1たす1が2になるというのは、浅はかな考えじゃな」
と神様は言いました。
「そんなことはありません。ユークリッド幾何学においては普遍の真理です」
数学者は答えました。
「そもそも、ユークリッド幾何学には時間の概念がない」
「そんなもの必要ないでしょう」
「それでは地球は救えんな」
「では神さまは、1たす1がいくつになるとおっしゃるのですか」
「ざっと68億」
「冗談はやめてください」
「そんなものじゃろう、地球の人口は」
「1たす1と何の関係があるんですか」
「アダムとイブじゃよ。アダムが1、イブも1じゃ。それをたした結果…」
この話を聞いていたペットショップの主人が口をはさんできました。
「神さま。それはたしたんじゃなくて、かけあわせたんですよ」