File No.2 韓国のリゾート済州島(チェジュド)編 

韓国最南端の島、済州島は、観光のリゾートアイランドともいわれています。ゴルフ場やカジノなどの観光・娯楽施設が多数あるほか、海産物なども豊富なため、多くの観光客が訪れています。現地のマシッソヨ!(美味しいです!)なものを韓国在住の御美子さんが紹介します。

済州島(チェジュド)のベストシーズンと言われる4月初旬。日本語を学んでいる韓国人主婦の皆さん6人と共に生まれて初めて済州島に行って参りました。何故4月が済州島のベストシーズンかと言うと、島全体が菜の花でいっぱいになる季節だからです。

 
今回の案内役は済州島のキャラクター、トルハルバン(石じいさん)。元々は済州島の守護神でしたが、現在は済州島のシンボルキャラクターになっています。

 
そんなトルハルバンが迎えてくれた観光民族村で、興味深いものを発見しました。石に囲まれ、かつて飼育されていたのは豚だそうですが、豚さんたちの餌が何と人糞。ということで、近づいてよく見ると囲みの役割をしている石の一角にはトイレらしき箇所があったのでした。勿論現在はこのような飼育方法はされていません。
民族村の豚の飼育所
 
海に囲まれた場所ですから、済州島の名産と言えば、アマダイや太刀魚に代表される海産物を真っ先に思い浮かべますが、ハッラボンを始めとして30種類以上もある柑橘類も昔から有名です。

 
済州島には海女をされてる女性も多く、そのせいか必ずと言っていいほど生ワカメが付け合せに出され、小ぶりの鮑もテンジャンチゲ(日本で言えば、ぐつぐつ煮えた味噌汁)等に入れられ日常的によく食べられているようです。
蛸とワカメ
 
鮑入りテンジャンチゲ
 
さて、女性達の中で大笑いしているのがトルハルバン(石おじさん)ならぬ、私達がわがまま放題指図する場所、どこへでも連れて行ってくれた推定70代のガイド兼運転手のアジョッシ(おじさん)です。この写真はおじさんが勧める場所を無視して、ソガクチョンを訪れた後ですが、天然でタフなおじさんです。
島伝統のイカダ
 
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そんなおじさんが、絶対行くべきだと勧めたのが、ムルフェ(水刺身)の店。色々な野菜が入って絶妙に美味しいタレの中に小魚の刺身が入っています。実はこの時昼食後でお腹は全然空いていなかったのですが、タレが美味しくてご飯が進んでしまったという、ダイエット中の方に嬉しくない食堂でした。
ムルフェ食堂
 
日本の元寇の頃、済州島も元から攻められ、以後馬を飼うようになったらしいのですが、牧場が増えたことと、済州島で豚が飼育されるようになったことには繋がりかあるかも知れません。特に済州島では黒豚が有名で、名産品であるとともに地元レストランで、他の済州島名物と一緒に美味しく食べることが出来ます。一番美味しい食べ方はフッテジセングイ(黒豚生焼き)で、メルジョ(鰯の塩辛ダレ)で食べるのが済州島流とされています。

韓国といえばやっぱり焼肉!
 
ちょっと残念な話ですが、近年黒豚の生産量は減っていて、本場済州島でも白豚の方が多く飼育されていますので、本物の黒豚は滅多に食べられないようです。今回も本当に黒豚だったかどうか確認のしようがないのですが、ソウルの焼肉屋で食べたサムギョプサルより皮が厚めだったことは確かですので黒豚さんだったということにしたいと思います。
黒豚専門店「ヌルボム フッテジ(늘봄흑돼지)」