小説

韓流怪談 エピソード1  by 御美子





 誰が見ても明るくて、超社交的な性格のウニュンさんが、大学を卒業して直ぐ就職したのは、農協の畜産防疫研究所だった。職場は自宅のあるソウルからは遠かったので、社員寮に入ることになった。


 当初から社員寮に女性の幽霊が出ることは聞いていたものの、歓迎会の酒宴での作り話だろうと、あの夜迄は全く思い出すこともなかったそうだ。


 あの夜は蒸し暑くて、部屋が3階にあったこともあり、窓を開け放して床についた。ふと寒気を感じて目を覚ますと、まだ夜中のようで、何となく嫌な感じがした。そして、よりによって幽霊の話を思い出してしまった。


 寝返りを装って窓の方を薄目で見てみると・・・。噂の幽霊かどうかは分からないが、ベランダのない3階の窓の外から、誰かがこちらを見ているのだった。


 腹をくくったウニョンさんは、固く目を閉じ、ひたすら朝になるのを願ったそうだ。




これ以降は、E-PUB版をダウンロードしてお楽しみください。