詩歌(三題話作品: さる はいてますよ ぱくり)
短歌七題 by Miruba
晩秋に掃いても掃いても落ちてくる枯葉、音を鳴らしながら落ち葉の上を歩くと、その音についグレコを真似てシャンソンの「枯葉」を歌いたくなる。
荒波が岩を砕き、墨を筆で刷いたような闇のなか、太陽が波に透けて、まるで手をかざしてみたように、血潮を感じるのだ。
フランスの朝市で見た光景。どっかのおじさんが、歩きながらヒョイとお金を払わず屋台の柿を取っていった。見ていたら、口に入れたとたん、ペッて吐き出した。たぶん渋柿だったのだろう。悪いことはできないね^^
カードゲームで、存在を隠したいはずのいかさま師が、「いかさま師がここにいます」と告白。それって本当、嘘?真実の口に手を入れたら判る事か。
「スペインの観光スポット・アルカサルなど観すぎ、歩きすぎて靴下に穴が開いちゃった。でも、靴はちゃんと履いているから大丈夫。よかったらみる?ほら~~」(ご本人に写真使用の許可をいただいています)
折角つかんだ雪ウサギ、鶴の一声の為に落としてしまった。
お月さんは太陽のパクリだろうと散々言われ、その噂に猿轡をしたいところだが、太陽銀河の仲間となれば、全くパクリじゃないと言い切れず、太陽の影にあって、月の心は時に凍て付き青白くなってしまうのだ。