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その7 家庭用浴室と公衆トイレ

韓国の一般家庭では、浴室にバスタブが無いか、あっても使わないことが多いような気がする。代わりにトイレとシャワーだけの組み合わせが多く、スペース的には日本のユニットバスよりも広々とした印象だ。
大きなアパートになると、このタイプの浴室が2箇所あることもある。主寝室にひとつとその他ひとつだ。
 
ちなみに韓国のアパートは日本で言えばマンションにあたる。日本のアパートクラスの集合住宅のことを、韓国ではワンルームやトゥルーム、それより広くなるとヴィラと呼んでいる。
 
さて、最初は誰かかシャワーをしている時に、尿意や便意を催したらどうするのだろうと心配した浴室だったが、シャワーをする前には「トイレは大丈夫?」と聞くので、意外と不便な思いをしたことはない。今ではシャワーをする度にトイレ掃除まで出来て便利だとすら思えるようになった。
 
職場のトイレには、座るとちょうど目の高さに、「トイレットペーパーは屑入れに!便器に捨てると詰まって復旧に時間がかかります!」と書かれた可愛い張り紙がしてある。一般的に公衆トイレの便座付近には、大きめの屑入れがあるのだが、これは用を足した後のトイレットペーパーを捨てる屑入れだ。
 
しかしながら、下水が詰まるのを防ぐためと聞いた後でも、用を足した後の紙を屑入れに入れるのには抵抗があり、うっかり忘れて便器の中に捨ててしまうこともある。特に小ではない時には抵抗があって、暫し悩んだ末に便器に捨てることもある。男性の場合、この屑入れは大でしか使用しないと思うのだが、男性用個室を覗いて確認したことはない。
 
追記:2016年4月7日、韓国道路公社が高速道路サービスエリア内にあるトイレ内の屑入れを撤去することを発表した。「韓国のトイレ文化革新案」のひとつと言われていて期待が高まる。韓国の公衆トイレで罪悪感なく便器に使用済みのトイレットペーパーを流せる日が来るのも近そうだ。