モネの愛したフォンテーヌブロー 編 by Miruba
ミレー作「晩秋」フォンテーヌブローは、パリ郊外の都市です。歴代フランス王の愛したフォンテーヌブロー城や、昔の王族の狩猟地であった自然を現在も保全した広大なフォンテーヌブローの森が見所。フォンテーヌブローの森のはずれのバルビゾン村は、「種まく人」「落ち穂ひろい」を描いたミレーが定住し、風景や農民の風俗を描いたことでも有名です。Mirubaさんが歩きます。
パリ南東約60キロFontainebleauフォンテーヌブローに行ってきました。
ここには12世紀ごろ建てられた歴代の王様が狩猟のときに滞在したお城があるのですが、今回は枯葉を楽しみに寄りました。
春の桜の花見はソー公園、秋の枯葉はフォンテーヌブローと決めているのです。
パリ郊外に入ると、大きな煙突から風が無いのでモクモクと青い空に煙、ゴミ焼却場です。
ディーゼル車の多いパリは、この日スモッグ注意警報が出ていました。
11月と言うのに、夏の花ひまわりが延々と咲いています。品種が違うのか温暖化のせいか。
ミレーの愛したバルビゾンにも寄ります。有名な晩鐘の絵の景色はまだそのままです。晩鐘の絵のタイルで出来たレプリカが飾られています。
ミレーは、この絵について「文学的な感情ではなく、音楽的な感情が流れていることを感じてほしい」と言っていたそうです。それが印象派の根底に流れる定義であるのかもしれません。音楽を聴くように景色を捉えるのですね。
林の中にあるひっそりとしたレストランに入りました。
やばい^^女性のメニューに値段が無い。
シェフが挨拶に来る高級レストランでした。人があまり来ない様なところにあるのがフランス的ね。
カフェでクロックムッシューでも食べようと思っていたので予定外^^とは言え、店内に入っちゃったので、出るに出られず~^^
でも大変美味しかったです。シェフは日本料理が好きなのだそうです。
鯛の刺身ならぬタルタルでした。美味~えのきだけが添えてあります。えのきはパリには無いと思います。輸入物でしょう。
デザートも凝っている。
まての実(どんぐり)が沢山落ちていました。子供の頃おばあちゃんが茹でて食べさせてくれたものです。
車の後ろに馬が乗っています。一頭だけ運べる。これは競走馬ではなく飼い主だけが乗る為のお馬さん。馬を個人屋で養うなんてお金持ちしか出来ません。このキャリーカーをあちこちで見かけました。手を振ると、頭をブルブルと振ってこたえてくれました。頭の良さに驚きです。
フォンテーヌブローの森に入ります。パリの2倍の広さがある広大な森です。森と言っても、標高差が無いので、一見林に見えます。
ゴロゴロと巨岩が転がっているこの辺りは岩登りができます。100年以上も前から登山のトレーニング場としてこの岩場が利用されてきたそうです。
バルビゾンは画家達の愛した町です。観光客もあとを絶ちませんが、晩秋の町は静かに時間が流れるようです。
さて、パリに戻りましょう。車の中ではシャンソンを聴きたくなります。
もちろん、イヴ・モンタンの「枯葉」がお決まりだと思いませんか?
秋の夕暮れは釣瓶落しです。