想い出のスペイン・グラナダ by Miruba
30数年ぶりにスペインアンダルシア地方のグラナダに行った。
フランス滞在が滞在許可証の更新手続きの為だったので数ヶ月身動きが取れなかった。
ようやく許可がおり、パリを離れられるので、スペインに行くことにしたのだ。
朝5時起きでなんとこれまた30年ぶり位にオルリー空港へ。シャルルドゴール空港が出来てからはほとんど国内線かスペインアフリカなどしか飛ばないので空港のラウンジもとても静か。
50人位しか乗らないエアバスの飛行機。ずんぐりして可愛い。
空の旅は毎回これが最後だと思って乗るが、空からの眺めはやはりいい。
スペインで有名な景色だ。点字ブロックのようにプチプチと見えるのはオリーブの植林。これが延々と続く。昔列車で移動したときに、荒廃した印象の荒地は一変、豊かな大地が見える。どこまで行ってもオリーブの木。紀元前2世紀に始まった栽培は19世紀終わりには、アンダルシアでは面積24万ヘクタールまで広がったといわれるが更に拡大している印象。
オリーブはこのように植林されている。
グラナダでレンタカーを借りてホテルへチェックイン。
郊外の新興住宅街のなかにあり、綺麗なホテル。部屋もセミスウィート並の広さ。1人日本人のスタッフがいたが「団体さんはあるけれど、日本人で個人客の予約は初めてです」と私の顔を見ながら言った^^
部屋からの眺めはよかったし、街がどこも綺麗だ。スペイン瓦の新興住宅地のようだ。
スペイン瓦は、どこか日本石垣島の瓦のようだ。
忍たま乱太郎がスペイン語を話していた。
街中のカフェで食事をする。住宅街だから観光客はこないのか珍しがられて、チラチラと視線を感じる。
スペインとなれば、小魚やイカリングのフライ、スペインの食前酒サングリアにぴったり。
教会
日本の鉄瓶がカラーを施され、綺麗にディスプレイされていた。
アルバイシン地区から見たアランブラ宮殿。警察の車について行ったら一方通行だったぁ~でも、ちらちらこちらを見るおまわりさんからお咎めなし。レンタカーの観光客だから赦してくれたのかもしれない。
カルロス5世の館。
世界遺産のアランブラ宮殿は、ライオンの噴水のあるパティオを見学するチケットは一ヶ月先まで取れない。急な旅だったので、庭園の他いくつかの建物を観ることができる券のみに予約を入れてあった。
14世紀はじめから作られたというフェネラーフェ庭園から観たアランブラ宮殿。
周りの庭園など美しく整備されていて、これにもびっくり、昔はタダの森のようだったのに・・確実な発展を感じる^^良いことだ。
どこもかしこも綺麗になっているので驚いた。昔来たときは、ホテルや町のあちこちで漂白剤の臭いがして(掃除するときに必ず漂白剤を使っていたため)町もホコリっぽく、建物も車も真っ黒で汚ない、という印象があった。
そう^^あれから30年以上経っている。(遠い眼)色々な時代をよっこらしょどっこいしょっと、乗り越えてきたのだな、お互いに。
カテドラル、1523年スペイン人がこの地を奪還した後作られたカテドラル大聖堂、とにかくおおきく迫力。
確かスペインって経済破綻する危険があるとかなんとか噂されていなかったっけ?
とてもそのようには感じられず、観光客は溢れ(珍しいことにどこにいっても中国人の団体には会わなかった~そのかわりフランスやドイツの年配者の団体ツアーだらけ)活気のある街だった。
近隣国が富の中にあるのはありがたい。
貧困が犯罪も紛争も生むから。
もし内情がきついのなら頑張ってほしいと思う。
リンゴやオレンジを切ってワインに入れたサングリアは飲みやすい。
スペインと言えばパエリャは必須。
一人旅をした30数年前。私は何を思っていただろうか。
その当時思いもしなかったその後の人生。
まだ人生は途中でしかないが、時々の景色や音楽を体感することで、過去の自分を見つめ今の自分を思う。
旅とは、時にいいものだ。
編集部注:日本語だとアルハンブラ宮殿、スペイン語の発音では、Hを発音せず、アランブラ宮殿となります。