間違いだらけの馬券選び   by 一本気辰之進

そのレースでは?その馬券では?

まず始めに、「競馬は儲からない、所詮遊びだ」と思っている方は、この講座は受講しない方がよろしいかと思います。もっと自己啓発的な講座をお選び下さい。世の中にはいろんな講座がございますので。
さて、働かずして儲けたい、楽して稼ぎたいとお思いの不届きな方を対象に当講座は進めてまいりますw。まず、この講座に興味を持たれた皆さまは、おそらく競馬で苦い思いをされてきた方ではないでしょうか。そういった皆さまの犠牲の上に、JRAは成り立っているのです。でも、考えてみて下さい。ギャンブルといえども、全員が損をする、そんな事業は成り立たないのです。大勢の損をする人とわずかばかりの得をする人がいなければ、事業として存続できないんですよね。宝くじでもそうです。大多数の損をする人とごくごくわずかな得をする人がいるので、今現在もこの世に存続し続けているのです。とはいえ、競馬に必勝法などあるものかとお思いでしたら、やはり他の講座の受講をお勧めいたします。どうぞ、ご遠慮なく。あなたも行かれるのですね。どうぞ、どうぞ。ハハハ、だいぶ減ってしまいましたね。むしろ、好都合です。もともと大勢の人が必勝法を使ってしまうと、必勝法ではなくなってしまいますからね。では、少数の方を対象に続けたいと思います。なぜ負けてしまう人が多いのか、その辺のメカニズムからご説明いたしましょう。
ここで、皆さまの馬券の選び方をちょっと思い浮かべてみて下さい。
①全レースの馬券を買う
②重賞レースなど人気の高いレースしか買わない
③土曜日、もしくは日曜日のレースしか買わない
④本命を中心に馬券を買う
⑤穴馬を狙って馬券を買う
⑥競馬新聞、スポーツ新聞の予想を元に馬券を買う
⑦競馬予想サイトの予想を参考にして馬券を買う
⑧いわゆる高額な予想金額を支払って、予想情報を買う
⑨誕生日や日付などの身の回りの数字から馬券を選ぶ
⑩その日の勘だけを頼りにする
⑪いつも同じ数字の馬券を買う


こんな買い方をしてはいませんでしょうか。これらの方法で馬券を選んでいるうちは、絶対に勝てません。どこがいけないのか。いけなかった理由をご説明させていただきます。

ダメな理由

闇雲に馬券を買っても勝てないことは、皆さま良くご存知のことと思います。どこがいけなかったのか、順番に考えていきましょう。
①全レース対象
これは無謀です。皆さまも、このレースは固いとか荒れそうだとか、この馬は鉄板だとか感じることがあると思います。所詮、全レースを的中させようと思っても無理な話です。どんな専門家でも、全レースで馬券を買っていてはトータルで勝てる人などいません。全レースを買っている人は、まずそれをお止めください。必ず負けます。
②重賞や人気の高いレース
重賞や人気の高いレースしか買わない方も当講座には不向きです。その辺の予想屋さんをあたってください。当講座では、競馬で勝つことを第一の目的としています。指定されたレースの予想をするものではありません。たとえ重賞(G1)といえども、勝つ確率の低いレースであれば手をださないという強い信念が必要です。G1の予想をしないような講座には興味がないという方、退席していただいて結構ですよ。あはは、ここでも減ってしまいましたね。それだけ、G1の人気は高いということですね。でも、勝ちに徹する講座なのです。レースの人気は関係ありません。
③曜日限定
次に、仕事の都合とかで土曜日とか日曜日とかに偏って馬券を買われる方、これもお勧めできません。当たりやすいレース(狙い目のレース)は、土曜日にあったり日曜日にあったりするからです。仕事で競馬場やウィンズなど馬券売り場に足が運べないとおっしゃる方、迷わず携帯電話で購入できる手続きをしてください。馬券売り場に並ぶ必要もありませんし、配当金も口座へ振り込まれます。そうですか、そうですよね。ここまで残ってくださっている皆さまには、そんな心配は無用でしたね。
④⑤本命もしくは穴馬
本命はローリターン、穴馬はハイリスクですよね。長い目で見ると、JRAの収益に貢献するだけです。つまり、JRAの思う壺というわけです。
⑥⑦⑧他人の予想で馬券を買う
他人の予想では当たってもむなしいし、外れればもっとむなしい。そして、皆さまは「もっとむなしい」という方を幾度となく経験されてきているのですよね。当講座の特徴としては、最終的にはご自分で予想を立てていただくというところにあります。ただし、予想を立てる上での考え方は徹底的に研究されており、確率的な検証もしてありますので、誰が予想してもほぼ同じ結果となります。最後の味付けの部分をご自分でしていただくということです。私は予想屋さんではありませんので、このレースのこの馬券を買えというような情報は売っておりません。まあ、ご希望が多ければ考えてみますが、予想方法いわゆる必勝法を考えるのが本職です。
⑨⑩⑪思いつく数字や決まった数字
予知能力でも無い限り、偶然に頼っていては勝てる道理がありません。


いかがでしょうか。皆さまは間違ったレース、間違った馬券を選び続けてきたのではないでしょうか。

レースを絞れ!

いかがでしょうか。当講座の必勝法の輪郭がおぼろげながら見えてきたのではないでしょうか。どんな手順で予想するかと言えば、
①レースを狙い目のレースに限定する。
②馬券を人気と配当、入着率より算出し、狙いの馬に特定する。
③自分で予想する部分を残して、楽しさを奪わず最後の味付けをする。


では、可能な限りご説明していきましょう。
①レースを限定する
本命を狙うにしろ、穴馬に賭けるにしろ、レース選びは重要なファクターとなります。
本命を狙うならば、本命が入着しやすいレースを選ばなければなりません。穴馬を狙うにしても同じことです。
要は、狙った馬が入着する確率の高いレース選びが必要です。つまり、どんな馬を狙うかによって選ぶレースが変わってきます。ここで、過去のデータが生きてきます。私は過去のデータを整理しているうちに、レース結果にある偏りがあることに気付きました。そんなバカな、単なる偶然ではと思い、未来のレースで検証してみることにしました。
過去のデータだけをいくら眺めていても、どんなに共通点を発見しても、それは過去のレースの解釈に過ぎず、未来のレースにおいて当たり馬券を購入できなければ意味がないからです。
そして、1ヶ月間検証を続けました。結果はと言えば、非常に後悔する結果となってしまいました。なぜ、机上の検証ではなく実践しておかなかったのだろうかと。偶然、発見された必勝法は、未来のレースにおいても十分な可能性を示してくれるものでした。
検証するなかで、新たな発見もあり、必勝法はより精度の高いものへと生まれ変わりました。

狙いの馬を特定しろ!

さて、それではいよいよ具体的な馬券選びを考えてみましょう。狙うは本命?それとも穴馬?いえいえ、そうではないんです。
②狙い馬の特定
レースを絞れ!で前述したように、狙うレースを絞るためには先ずどんな馬を狙うかを決めなければなりません。ほとんどの予想屋さんや予想サイトでは、馬自身の資質(血統であったり、脚質であったり、獲得賞金であったり、過去のレース内容であったり、持ちタイムであったり)を中心に、現在の状態(調教タイムであったり、馬体重の増減であったり)を加味して、当日のレースに関するもの(枠順であったり、馬場状態の良し悪しであったり、開催競馬場との相性であったり、出頭数であったり、距離であったり、芝かダートかであったり、右回りか左回りかであったり、あるいは騎乗する騎手であったり)を考慮したうえで予想を立てているようです。そのため、どの予想データを見ても同じような顔ぶれが中心に並んでおり、その中心の馬から流す対象の馬(ヒモ)の部分が多少違っているだけです。そして、肝心の的中率はと言えば決して高くはないんです。どの新聞、どのサイトでも良いのですが、その予想通りに馬券を買い続けると必ず負けてしまう。皆さんも経験済みですよね。何故かと言えば、全レースの予想をしてしまっているからです。そこで、当講座では全レースの予想はしません。G1とかの指定されたレースの予想でもありません。目的は勝つことなんです。勝つ確率の高いレースに限定して馬券を購入します。かといって、1番人気と2番人気を絡めたガチガチのレースを狙うものではありませんし、年に1回あるかないかというような大穴狙いでもありません。毎月コンスタントに収入を得られような馬券を狙います。金額的な目安としては、一度の配当金が5万円から100万円ぐらいのものが対象となります。こんなレースは、毎回どこの競馬場でも1日2~3レースはあるんです。月間にすれば、20~30レースはあるんです。その中の3~4レースを当てようということです。それには、本命を狙っていてはダメなんです。かといって、大穴でもダメです。狙い馬を定めて狙うレースの的を絞る、そこにはある法則があったのです。

狙うは3歳未勝利戦

前講までで、狙い馬を特定し対象レースを限定するべしという当講座におけるコンセプトをご紹介いたしました。ここでは、いよいよ具体的にどんなレースを狙うべきか。その理由は?ということに触れたいと思います。


ずばり、狙うは3歳未勝利戦にあります。競争馬は2歳で新馬戦(メイクデビュー)に出走し、1年間に何戦か走ります。3歳になってもまだ1勝もあげれない馬を対象に行われるのが3歳未勝利戦なのです。つまり、まだ1度も勝ったことがない馬ばかりなのです。傾向としては、予想がしにくく荒れる傾向にあり、配当も高配当に結びつきやすくなります。常勝を目指す競馬ファンの中には、未勝利戦の馬券は買わないという人もいるぐらい、予想は困難を極めます。そこを、あえて狙っていこうというのが本講座の特徴となります。
荒れる傾向にある、これは確かなことですが、問題はその荒れ方です。出走頭数、距離、配当倍率などの過去データを基に、未勝利戦の中でも荒れるレース、順当なレースを予想します。さらに、荒れるレースの荒れ方を研究して、3歳未勝利戦の荒れるレースを限定したうえで、法則性のある荒れ方に沿った馬券を購入しようということです。ですから、本命中心の予想でもなければ、大穴狙いというわけでもありません。過去データに基づき荒れるレースを限定したうえで、入着する馬を特定しようという試みなのです。
つづく
完結編はPDF版で発行予定です。