①―1△3二飛
そこで、後手は△3二飛と振って歩の交換を避けようとします。初手▲3六歩に対して、後手が△3四歩と突いた場合は、この局面になる公算が高いと思われます。とても形勢判断をする局面ではありませんが、先手は自分の主張が十分通った形であり、後手は△3二飛を限定されているため、相手が居飛車党の人には有効です。少なくとも▲3六歩をとがめられなかったことは確かであり、先手は精神的には有利になっていると思います。あとは、▲2八銀、▲5八金から▲7六歩と角道をあけて▲3七銀という要領です。△3二飛では▲3六歩をとがめることができませんでした。では、次に後手が△4四角と変化した場合を検証してみましょう。
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