皆さま、前回の魔法の言葉の威力はいかがでしたでしょうか。
さて、今回は自己PR編をお送りしたいと思います。
日本人は、遠慮がちで奥ゆかしいことが美徳とされてきましたが、国際化社会においては決して良い評価は得られず、かえって誤解を招く元になっています。
ただでさえ、人間同士のコミュニケーションは動物より劣っており、誤解が多いのです。
自分の良いところはどんどんアピールしていきたいものです。
ところが、やはり民族性と申しましょうか、あからさまに自慢をすると敬遠されるのも確かです。
では、どのような自己PRが好感を持たれるのでしょうか。
こちらが、合コンはもちろん、面接試験などにも応用の効く魔法の言葉です。
それは…
「〜と良く言われるの」
「母親(父親)は〜だったわ」
「何故だか、〜しちゃうのよね」
「〜している人は、いいなあと思うわ」
の4フレーズです。
では、さっそく、試してみることに致しましょう。
まずは、合コンの一場面から。
「きみってどんな人なの?」
「そうねえ。ちょっぴりお節介と良く言われるわ」
「ああ、そう。世話好きなんだ。そういう人って、気が利くんだよね
「やだあ、そんなことないけど、私と違って母親は気の利く人だったわね」
「心優しいんだろうなあ」
「そんなことないってば(笑)」
「道端で捨てられてる仔猫なんか見たら、思わず拾って帰っちゃうタイプでしょ」
「アパートで一人暮らしだから、それは無理なんだけど、何故だかエサを買ってきてあげちゃうのよね」
「エッ! そんなことしたら、仔猫ちゃん、ついて来ちゃうだろう」
「大丈夫。エサをやってる間に走って立ち去るのよ(笑)」
「あ〜、なんかわかるなあ。気になるけど、過度な干渉はしないって感じかな。男の人に対してもそうなの? トイレに行ってる間に相手の携帯見ちゃうとかしない?(笑)」
「やだあ、最低(笑) そんなことしたって、意味ないわよ」
「じゃ、どんな人が好きなの?」
「自分の好きなことに熱中してる人は、いいなあと思うわ」
「きみは今、熱中してることあるの?」
はいはい、話はかなり進んでいるようですね。彼女はかなりの好感度アップに成功したのではないでしょうか。
それでは、順に見ていきましょう。
PR①「ちょっぴりお節介と良く言われるわ」
これは自分の性格を説明する際の常套句です。お節介は度が過ぎると嫌われるのですが、無関心と比べると気にしてくれているということなんです。そこで、ちょっぴりという可愛らしい形容詞を使うことで、適度な気遣いをするというイメージを与えます。
しかも、自分からこういう性格ですと主張するのではなく、「〜と良く言われるわ」と第三者の評価として伝えることにより、その正当性が増します。
PR②「私と違って母親は気の利く人だったわね」
これは、自分はこうなのよと直接的にPRしてしまうとちょっと高慢な印象を与えるので、ここは用心深く自分の縁故関係にある人が素晴らしいのよ、私にはその人たちと同じ血が流れているのよということを匂わせます。
ただし、ここでも、私と違ってという言葉を使って、直接的なPRは避けるのが賢明です。
PR③「何故だかエサを買ってきてあげちゃうのよね」
これは、相手の「拾って帰っちゃうタイプでしょ」に対する答えなのですが、結論としては拾って帰らないのですが(笑)、相手の期待を裏切らないために、直接のノーは禁物なのです。そこで、拾って帰らない代わりにエサをやるという行為で、相手の期待する優しさを表現します。
それとともに、自分の教えたい情報をさりげなく伝えるチャンスでしたので、「私、アパートで一人暮らしだから」と、今度遊びに来てねオーラを発しておきます。
PR④「自分の好きなことに熱中してる人は、いいなあと思うわ」
これは、「どんな人が好きなの?」に対する答えなのですが、こんな人が好きと答えると、話はそこで終わってしまいます。質問に対する答えが完結しちゃっているからです。
そこで、「いいなあと思うわ」という表現を使うことにより、相手にもそのいいなあと思うことを想像させる効果があります。
で、熱中してることって何かある? と言うように話が膨らんでいくのです。
合コンでも面接試験でも、沈黙はいけません。相手が質問しやすい答えをしてあげると、話も弾みますし、予測された質問なら答えをあらかじめ考えておくこともできます。
今回は合コン編中級みたいになってしまいましたが(笑)、次回は面接試験に応用してみたいと思います(^-^)/
PS:効果には個人差があります。使い方によっては逆効果になることがあるので注意してください。特に、こんな使い方はNGです。
「きみってどんな人なの?」
「そうねえ。みんなからは、ちょっぴり大食いって良く言われるわ」
「エッ! 大食い。カレーライス1000gとかいけちゃうの? 大食い家系なの?」
「カレーなら、1300gまでOKよ。私と違って、母親は少食だったわね」
「ひえ〜、1300g(笑) 男でも難しいなあ」
「何故だか無性にお腹が空いちゃうのよね」
「そりゃ食費も大変だ。普通に働いてちゃ食べていけなさそうだし。きみの旦那さんになる人は、ただのサラリーマンじゃ無理だね。副業でガッポリ稼がなきゃ。
毎週、土日は家庭などかえりみず、競馬場へ通って馬券の研究をするとか(笑)」
「自分の好きなことに熱中している人は、いいなあと思うわ」
「そう、じゃ、頑張ってね」
次回は面接試験編、乞うご期待(^-^)/